ステータスカードの代名詞とも言われる「アメリカン・エキスプレス(アメックス/Amex)」。映画やドラマでも登場することが多く、特典や信頼性の高さから「いつか持ってみたい」と憧れる人も多いでしょう。
しかし実際に申し込もうとすると、「どうやって作るの?」「審査は厳しい?」「収入が少なくても大丈夫?」といった疑問が浮かびます。
この記事では、アメックスカードの作り方から審査の流れ、通過のコツまでをわかりやすく解説します。
アメックスカードを作る方法は大きく分けて3つあります。
1つ目はアメックス公式サイトからのオンライン申し込み。2つ目は空港や百貨店などでの対面申し込み。3つ目は提携カード会社(セゾン、MUFG、楽天など)を経由して申し込む方法です。
最もスムーズなのは公式サイトでのオンライン申し込みです。アメックスの公式ページにアクセスし、希望するカード(グリーン、ゴールド、プラチナ、ANAアメックス、マリオット・ボンヴォイ・アメックスなど)を選び、「お申し込みはこちら」ボタンをクリックします。そこから、名前、住所、勤務先、年収などの基本情報を入力し、本人確認書類を提出する流れになります。
申し込みに必要なものは基本的に以下の通りです。
本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
勤務先情報(会社員の場合)または事業情報(個人事業主の場合)
年収の目安(正確でなくてもOK)
連絡先電話番号・メールアドレス
オンライン申込完了後、通常は数分〜数時間以内に仮審査結果がメールで届きます。仮審査に通過した場合、その後アメックス側で本審査が行われ、最短で3営業日ほどでカードが発送されます。カードが手元に届いたら、アメックス公式サイトまたはアプリで初期設定を行い、利用を開始できます。
次に、多くの人が気になる「審査基準」について見ていきましょう。
アメックスと聞くと「外資系で審査が厳しそう」という印象を持つ人もいますが、実際には一般的なクレジットカードと大きく変わりません。近年ではアメックスも若年層や初めてのクレジットユーザー向けに審査を柔軟化しています。
具体的な審査基準の目安は以下の通りです。
年齢:20歳以上(高校生を除く)
安定した収入がある(正社員・契約社員・個人事業主など)
過去に支払い遅延・債務整理などがない
一般的に、アメックス・グリーンは年収300万円前後から、ゴールドは500万円以上、プラチナは700万円〜1,000万円程度が目安とされていますが、これはあくまで参考値です。実際には年収よりも「安定した収入があるか」「信用情報に問題がないか」の方が重視されます。アルバイトや個人事業主でも、一定の収入があれば審査に通過する例もあります。
また、アメックスの審査では「職業の安定性」や「クレヒス(クレジットヒストリー)」も重要視されます。クレジットカードや携帯料金の支払いを遅延せずに続けていれば、信用スコアが上がり、審査通過率が高まります。逆に、直近で複数枚のカードを同時に申し込んでいる場合は「多重申込み」と判断され、一時的に審査が通りづらくなることがあります。
ここからは、アメックスの審査に通りやすくするための実践的なコツを紹介します。
まず大前提として、1枚目のアメックスは「グリーンカード」または「提携カード」から始めるのがおすすめです。いきなりゴールドやプラチナを申し込むよりも、グリーンで実績を積むことで次のランクアップがスムーズになります。アメックスは「社内スコア」を持っており、利用実績や支払い履歴が良好であれば上位カードへのインビテーション(招待)を受け取ることができます。
次に重要なのが「安定収入の証明」です。申込時に勤務先や年収を記入する際は、正確な情報を入力し、過去のクレジット利用履歴に矛盾がないようにしましょう。また、クレジットカードの支払いを他社カードで延滞している場合は、完済してから申し込む方が安全です。
さらに、アメックスの特徴として「顧客との長期的な信頼関係」を重視する点があります。申し込み直後に大きな金額の決済を繰り返すと、利用制限がかかる場合があるため、最初の数ヶ月は小額利用を積み重ねるのがベストです。毎月の支払いをきちんと行い、半年ほど継続して利用すれば、限度額の引き上げや上位カードの案内が届くケースもあります。
アメックスカードを作る際に選べる代表的なラインナップも確認しておきましょう。
・アメックス・グリーンカード
年会費:13,200円(税込)
スタンダードモデル。海外旅行保険、空港ラウンジ、ポイント還元など、基本機能が充実。初めてのアメックスに最適。
・アメックス・ゴールドカード
年会費:31,900円(税込)
高級レストラン1名無料特典、手厚い旅行保険、プライオリティ・パスなど、特典重視の人向け。
・アメックス・プラチナカード
年会費:165,000円(税込)
招待制から申し込み制へ移行。コンシェルジュサービス、ホテル上級会員特典など、ハイステータス層向け。
・提携アメックスカード(ANA、マリオット、セゾン、MUFGなど)
発行会社により審査基準や特典が異なります。マイルやホテルポイントを重視する人に人気。
最後に、カード到着後の初期設定についても触れておきます。
アメックスカードが届いたら、まず裏面の署名欄にサインをし、アメックス公式サイトまたはアプリ「Amex Japan」に登録します。オンライン口座連携を行うことで、利用履歴・ポイント確認・支払い設定が簡単に管理できます。また、アメックスはApple PayやGoogle Payにも対応しているため、カードを持ち歩かずにスマートフォンで決済することも可能です。
まとめると、アメックスカードの作り方はとてもシンプルです。
公式サイトまたは提携サイトからオンライン申し込み
本人情報・勤務先情報を入力
審査結果を待ち、承認後にカードを受け取る
初期設定を行い、アプリで管理を開始
アメックスはステータスカードというイメージがありますが、近年は若い世代や副業・フリーランスの方にも門戸を広げています。まずは年会費の手頃なグリーンカードから始めて、自分のライフスタイルに合った使い方を見つけることが、長く付き合えるアメックスライフへの第一歩です。
